「本来の最大値は…」 “トーレス効果”の理想と現実、鳥栖の元代表MFが吐露した葛藤とは?
移籍後初のフル出場もJ初ゴールはお預け 高橋秀人はチームの抱えるジレンマを告白
「彼はチームのために泥臭く走るし、ヘディングにも競り勝ってくれる。なので、彼の一番活きる最大値ではない部分に頼らざるを得ない現状は、正直葛藤としてある」
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サガン鳥栖の元日本代表MF高橋秀人は、15日のJ1リーグ第22節で川崎フロンターレと0-0で引き分けた後、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが加わったチームが直面する悩ましいジレンマを吐露した。
川崎戦では鳥栖加入後6試合目にして、初のフル出場を果たしたトーレス。一方でシュートは0本に終わり、またもJ初ゴールはお預けとなった。しかし、マッシモ・フィッカデンティ監督は試合後、「戦術もプレースピードも異なる日本にやってきて、いきなりチームを助ける。これは無理な話。まずはチームに馴染むことに集中してほしい」と擁護。MF原川力は「毎日真摯に取り組んでくれている。特に連戦中なので、練習で合わせていく時間もない。試合の中で徹底いくしかない」と、適応には時間を要する状況だと主張した。
一方、ボランチの高橋は、ゴール以外のトーレスの貢献にも目を向けてほしいと強く求める。
「報道陣的には、フェルナンド(トーレス)が点を取れてないことにフォーカスして、いまだに無得点という書き方をされてしまうのはサッカー界では当たり前。でも、やっている僕ら選手は、彼がどれだけチームに貢献してくれているかというのは分かっているつもりだし、ゴール以外の部分でも、彼はやはり世界を渡り歩いてきた選手だなというのは実感している。なので、上手く世間に伝えてもらえればなと」
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