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G大阪ファン・ウィジョ、韓国世論の“疑念”払拭 圧巻ハットで「兵役免除」へ好発進
韓国メディアも称賛「Jリーグでの決定力を初戦から見せつけた」
同サイトは「キム・ハクボム監督が『最近はファン・ウィジョのコンディションがいい』と話していたが、その言葉は当たっていた。Jリーグでの決定力を初戦から見せつけた」とストライカーの活躍を称賛している。
大会前、ファン・ウィジョの選出に対する韓国の世論は、かなり冷たいものだった。かつてキム・ハクボム監督はKリーグ城南FCの指揮官を務めており、そこに当時ゴールを量産していたファン・ウィジョが所属していた。今大会の代表選出も“人脈選出”と揶揄されていたが、そうした雑音をハットトリックという圧巻のパフォーマンスで完全に打ち消した。
今季のJ1リーグで苦戦が続き残留争いを演じるG大阪にとって、本音としては国際Aマッチデーではない今大会に、リーグ戦で20試合9得点をマークするファン・ウィジョを送り込むことはしたくなかったはずだ。だが、並々ならぬ決意で臨んだ大会初戦でのハットトリックに、チームやサポーターもきっと喜んでいることだろう。
韓国は決勝トーナメント進出をかけ、17日にマレーシア、20日にキルギスと対戦。ファン・ウィジョは再び輝きを放てるだろうか。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。