- HOME
- 今日のピックアップ記事
- G大阪ファン・ウィジョ、韓国世論の“疑念”払拭 圧巻ハットで「兵役免除」へ好発進
G大阪ファン・ウィジョ、韓国世論の“疑念”払拭 圧巻ハットで「兵役免除」へ好発進
OA枠でソン・フンミンらとアジア大会に参戦 バーレーンとの初戦で3得点を奪う
インドネシアのジャカルタで開催されているアジア大会のサッカー男子が、18日の開会式に先立ってスタートしているが、グループリーグE組の韓国が初戦でバーレーンに6-0で完勝した。
今大会の韓国はプレミアリーグの強豪トットナムでプレーするFWソン・フンミンとFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)、GKチョ・ヒョヌ(大邱FC)の3人をオーバーエイジ(OA)枠で選出。さらに東京五輪世代である21歳以下が主体のメンバーの中には、“韓国のメッシ”と称されるMFイ・スンウ(ヴェローナ)が入るなど、今大会に懸ける本気度が窺える。
韓国が優勝に向けてこれほどの戦力を整えてきたのは、約2年間の“兵役免除”を勝ち取るためでもある。
このアジア大会で金メダルを獲得すれば、その恩恵を受けられるのだが、これからも欧州でプレーを続けたいソン・フンミンだけでなく、今季のJリーグでゴールを量産するファン・ウィジョ、海外でのプレーを望むチョ・ヒョヌもまだ兵役についておらず、今大会で“免除”を勝ち取れるか否かが今後のサッカー人生を大きく左右することになる。
韓国にとっては絶対に負けられない戦いに挑むなか、初戦のバーレーン戦は、選手起用が見事に当たった。
ソン・フンミンの出場は見送られたが、OA枠のファン・ウィジョとチョ・ヒョヌが先発出場し、二人は見事にその期待に応えた。
スポーツ・芸能サイト「OSEN」は、「ファン・ウィジョ、チョ・ヒョヌ、完璧な“矛と盾”になったOA枠」との見出しを打ち、「アジア大会2連覇を狙う韓国のボタンはしっかりとかかった。最も注目される選手は、ハットトリックしたファン・ウィジョと守護神のチョ・ヒョヌだった」と伝えた。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。