トーレスの背番号「9」を継ぐ男 W杯の代表追放を乗り越え「競うためにここに来た」
クロアチア代表で強制帰国命じられたカリニッチ、アトレチコで新たな挑戦へ
今夏、ミランからアトレチコ・マドリードに移籍したクロアチア代表FWニコラ・カリニッチは、13日の入団会見に出席。J1サガン鳥栖へ移籍した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの背負った背番号「9」を継いだカリニッチは、ロシア・ワールドカップ(W杯)での代表追放を「過去のこと」と振り返り、再出発を誓っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版が報じている。
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カリニッチは昨夏フィオレンティーナからミランに期限付き移籍。しかし今夏、ミランがユベントスからアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインを獲得したため、玉突き移籍の形でアトレチコに加入した。
カリニッチはアトレチコのアイドルだったトーレスの象徴的背番号「9」を選択。会見では、「(フランス代表FWアントワーヌ・)グリーズマンと(スペイン代表FWジエゴ・)コスタは両者とも欧州最高のストライカーだ。だが、僕は彼らと競うためにここに来た」とポジション争いに向けて強い意欲を語っている。
カリニッチはロシアW杯の代表メンバーに選出されていたが、グループリーグ初戦のナイジェリア戦で出場拒否により強制帰国を命じられ、代表追放という憂き目に遭っていた。その一件に対してはすでに切り替えたことを強調している。
「シメオネ(監督)とはその件については話していない。自分の中で、あの代表での一件は過去のことだ。監督が僕の起用を望まなかったし、僕も(準優勝)メダルを望まなかった。ただそれだけのことだ。ロシアでプレーしていないし、クロアチアの素晴らしい偉業に貢献できたわけではないからね。これから僕は新たな挑戦に臨む。過ぎたことは振り返らない」
カリニッチにとって今夏は代表追放やアトレチコ移籍などキャリアの転換期とも言える時期を過ごしたが、新天地での挑戦に並々ならぬ闘志を燃やしている。
(FOOTBALL ZONE編集部)