アジア開催のミラノダービーも本田と長友はベンチスタートか
アジア市場開拓の旗頭のはずも
中国遠征中のACミランとインテルは25日、深センで行われるインターナショナル・チャンピオンズカップで対決する。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「ミラン対インテル 東洋のキャンペーンは別世界のダービー」と特集しているが、ミランFW本田圭佑とインテルDF長友佑都についてはいずれも予想スタメンから外れる苦境を予想している。
ただの親善試合ではない。プライドをかけたミラノダービーである事実に加え、記事では「300万ユーロ(約4億円)の価値がある対戦で、この大会でブランドの拡大もかかっている」とレポートしている。
インテルはインドネシア人富豪のエリック・トヒル会長が就任し、ミランはタイ人富豪のビー・テチャウボル氏が株式を買収するなどアジア資本が注入されたミラノの両名門。互いにアジアマーケットでのブランド力拡大を目指している。
メンツとアジアにおける優位性を明白にする重要性を帯びるダービーで、アジア市場開拓の旗頭であるはずの本田と長友が予想スタメンから外れている。長友にはガラタサライ、ストーク・シティ、WBAなど欧州8クラブが獲得に動いていると報じられており、地元メディアも「放出する必要のある選手」と分析している。本田もまたシニシャ・ミハイロビッチ監督から先発起用されず、地元紙から余剰人員候補と報じられている。ミラノ残留を熱望する2人は苦境に立たされている。
インテルとミランは4-3-1-2システム同士の激突となるが、日本代表の主力コンビはベンチから出番を伺うことになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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