ヤングなでしこが8強進出 2トップのハットトリック揃い踏みでパラグアイに6-0快勝
スペインが1位、日本は2位通過で決勝トーナメントへ
その後の日本はFW植木理子(ベレーザ)やDF南萌華(浦和レッズレディース)に決定機が訪れるも決め切れなかった。それでも前半44分、コーナーキックのこぼれ球から宝田がゴール前にパスを送ると、植木がダイビングヘッドでゴール。さらに同アディショナルタイムにはパスワークで左サイドを崩し、遠藤のラストパスを植木がゴール前で決めて4-0とした。2トップがそれぞれ待望の大会初ゴールに加えて2得点の日本は、前半だけで突破条件をクリアする4-0を達成してハーフタイムを迎えた。
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後半も日本は攻勢にゲームを進め、同13分にはPKを獲得。しかし、これをMF長野風花(仁川現代製鉄)がセーブされ、宝田もこぼれ球のシュートで枠を外してしまった。それでも日本は同15分、ボールの受け際でトリッキーなターンを見せてドリブルで左サイドからペナルティーエリア内に進出した遠藤が、フリーの植木にラストパス。植木は難なく決めてハットトリックを達成した。続く同16分には最終ライン裏に抜け出した宝田が追加点を決め、こちらもハットトリックを達成。2トップの競演で6-0とした。
池田監督は「二人だけでなくチームとしてやりたいことを表現できた部分もあった。おめでとうと言いたい」と2トップを称えた。
日本は後半25分にカウンターを受けた局面でファウルがあり、PKを献上してしまった。しかし、このキックをスタンボーが完全に読み切ってセーブし、守護神の力を見せつけた。その後の日本は、負傷退場で10人になったパラグアイに対してもったいない攻撃のミスや、オフサイドでチャンスを潰してしまう場面が目立ってノーゴール。それでも、6点の大量点差で勝利した。
同組のもう1試合はスペインとアメリカが2-2で引き分けたため、“死の組”と評判だったC組は2勝1分のスペインが1位、2勝1敗の日本が2位で準々決勝に進出。アメリカは3位で敗退となった。池田監督は「このチームの良さである笑顔とハードワークでやっていきたい」と、今後の戦いを見据えた。
(FOOTBALL ZONE編集部)