物静かな男の決意 興梠が4年ぶりの代表に懸ける熱き思い

「やってやろうという気持ち」

 ファーストステージ無敗優勝を果たした浦和のFW興梠慎三が東アジアカップの日本代表に選出された。一夜明け、「もちろん、うれしいですよ」と少し照れくさそうにその喜びを語った。
 ハリルジャパンには、3月のバヒド・ハリルホジッチ監督新体制最初の合宿で招集されていた。しかし、リーグ戦で負った負傷もあって途中離脱。それ以来の選出になり、大会登録メンバーとして名を連ねるのは2011年6月以来、実に4年ぶりだ。それだけに、「代表では経験が少ない方。自分が前に代表にいた時とはだいぶメンバーが代わっている。自分も久々の代表だし、やってやろうとい う気持ちもある」と、普段から物静かな男にしては強い意気込みを発した。
 今大会のハリルジャパンのテーマは、得点力の向上だ。ハリル監督も「得点を取る選手を見つける」とFW登録で6人を選出。浦和で同僚の武藤雄樹もMF登録ながら「彼もFWでプレーできる」と評価している。
 しかしながら、浦和のエースはひょうひょうとした表情で日本代表でのプレーイメージをこう語る。
「自分自身で点を取れると思っていないし、周りを生かしながら点に絡んでいくのが持ち味。シンガポール戦を見て『自分が、自分が』っていう選手がたくさんいてチームになっていないと感じた。簡単にやるところはやって、うまく味方を使いながら、特徴を崩さないようなプレーをしたい」

 

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