韓国メディアも本田のカンボジア代表“指揮”に驚き 「極めて異例」「特例生み出した」
日本代表から引退も「Aマッチ期間は忙しくなりそうだ」
新シーズンからオーストラリアのメルボルン・ビクトリーでプレーするMF本田圭佑が、12日にカンボジアの首都プノンペンで、同国サッカー連盟との記者会見に臨み、カンボジア代表チームのゼネラルマネジャー(GM)に就任し、実質的な監督としてチームを指揮することになった。
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この報道を受けて韓国メディアもすぐに反応。今回の監督就任が“異例”であることを強調している。
スポーツ・芸能専門サイト「OSEN」は「本田はロシア・ワールドカップ(W杯)が終わった後、代表引退を宣言。Aマッチで見られないと思われたが、日本のニュースによれば本田はクラブに専念しながらも、代表戦に指導者の立場で姿を見せることになる」と伝えた。
一方で、本田のようなケースが稀であることを強調し、「現役選手が監督を務めることは、たびたびあった。だが、他国代表を引き受けるケースは極めて異例。本田はFIFAが定めた各国代表チームの活動期間を利用し、オーストラリアでプレーしながら、カンボジアを訪れて指揮する計画だ」と報じた。
また、スポーツ専門サイト「スポータルコリア」は、「指導者ライセンスを持たないことが問題となったが、GMの立場として監督の役割を果たす」ことも強調。その上で、サッカー専門誌「ベストイレブン」は、「1980年代のリバプールのレジェンド、ケニー・ダルグリッシュが、同クラブを率いてリーグ優勝したことがある。だが、選手兼監督は一つのチームで実現するもの。本田はオーストラリアのクラブでプレーしながら、カンボジア代表を指揮するという特例を生み出した」と説明し、「日本のA代表にはもう行かないが、Aマッチ期間は忙しくなりそうだ」と締めくくっている。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。