終わらないサクセスストーリー 代表初選出の武藤雄樹を支える言葉

素直な喜びを語る

 このサクセスストーリーは、どこまで続くのか。浦和のMF武藤雄樹が、8月1日からの東アジアカップ日本代表メンバーに選出された。
 メンバー発表当日の23日午前に行われた浦和のトレーニング後に、「ここまできたら、メンバーに入りたい。正直、発表はちょっと楽しみにしています」と、ワクワクした気持ちを抑えきれない様子を見せていた。それだけに、最大の朗報が届いた。
 武藤は、「日本代表に選出していただき、とても光栄ですし驚いています。日の丸を背負ってプレーする喜びや責任を感じながら、日々の練習から取り組んでいきたいと思います」と、クラブ を通じて“大人のコメント”を発表。だが、自身のツイッターには「東アジア杯の日本代表メンバーに選ばれました。小さいころからの夢がかない、本当にうれしいです! ただこれに満足せず、結果を出せるように頑張りたいと思います。いつも応援し、支えてくれてる皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。これからも頑張ります!!」と、素直な喜びの気持ちをつづった。
 神奈川県出身の武藤に世代別代表の経験はなく、代表と名のつく場所は流通経済大学時代に関東選抜Aに入ったことくらい。卒業後の2011年に加入したベガルタ仙台では、4年間でリーグ戦70試合の出場で6ゴール。それも、途中出場が中心だった。
 しかし今季、浦和を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監 督に見いだされる形で移籍加入すると、一気に大ブレークした。選手層が厚い浦和でも最大の激戦区であるシャドーでレギュラーポジションをつかむと、ここまでリーグ19試合に出場。4試合連続を含む9ゴールを挙げ、チーム内の得点ランクでトップ。ファーストステージの無敗優勝に大きく貢献すると、6月には自身初のリーグ月間MVPにも選出された。リーグ全体を見回しても、今季の移籍選手の中で最大の成功を収めている存在だと言っていい

 

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