ハリル監督がJに提言 強化担当責任者会議で「日本のフットボールはもっと違うレベルにいける」と熱弁

「現代フットボールを見てほしい」

 日本サッカー協会は23日、中国・武漢で開催される東アジアカップ(8月1日から9日)に出場する23選手を発表した。今回、海外組メンバーは招集されず、国内組メンバーのみの編成となっている。
 メンバー発表後、バヒド・ハリルホジッチ監督は記者会見に臨んだ。以前からJリーグにおける球際の激しさや選手の運動量について物足りなさを指摘していたハリル監督は、日本サッカー界に新たな提言を残している。
 会見に先立ち、「霜田(正浩)さん(強化担当技術委員長)と私でリーグの1部、2部の人たちが集まるディレクター会議(Jリーグ強化担当責任者会議)に参加してきた」というハリル監督。日本サッカーはさらなるレベルアップが可能だと主張している。
「機会を与えてくれたことに、まずは心の底から感謝をしたい。そして正直に話をした。日本のフットボールはもっと違うレベルにいける。そしてリーグの内容はもっと良くなる。日本代表も違う結果を見せなければいけない。たくさんのことを向上させましょうとも話した。そして、現代フットボールを見てほしい。我々の短所について色々なことが言える。まず球際のパワーのところ、ゴール前での効率性、効果性。得点者を見つけるということ。それらを向上させるトレーニングが必要だ」
 近年、サッカー界はその勢力図が数年のうちにめまぐるしく変化している。ユーゴスラビア(当時)、フランス、コートジボワールなど世界各国での指導歴を持つ63歳の名将は、そうした世界の舞台で勝ち抜くことの難しさを身を持って経験してきた監督の一人だ。
「現代フットボールはかなり速くなっている。デュエルの部分はかなり激しくなっている。チームはかなりオーガナイズされていて、それに対して集中し、適応したチームが勝つ。そして、勝つチームには何かある。違いを見せつける選手がいるということもある。特に得点を取るというところだ。バルセロナやレアル・マドリードなど色々なチームがあるが、メッシやクリスティアーノ・ロナウドがいなければ全く違うチームになる。我々も違いを見せつける選手を見つけなくてはならない。そのためにリーグの方々に、コラボレートしていきましょう。私を助けてくださいと話した」

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