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インテル長友争奪戦に、ストーク・シティ、WBAが電撃参戦
伊メディア報じる プレミア急浮上 インテル残留希望も7クラブ争奪戦
去就問題の浮上しているインテルの日本代表DF長友佑都について、プレミアリーグのストーク・シティとウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)の2クラブが新たに争奪戦に加わる可能性が高まっている。伊地元メディア「トゥットメルカートウェブ」が報じている。
長友は2011年にチェゼーナからインテルに加入。副主将まで上り詰め、名門インテルでキャプテンマークを巻いて試合に出場するなど、チームにとって不可欠な存在に成長。しかし、昨季は負傷に悩まされ、出場機会が激減。リーグ戦14試合の出場に終わり、地元メディアは「放出する必要のある選手」と報じている。
これまではセリエAサンプドリア、ジェノア、英ウェストハム、仏リール、独シャルケ、と数々のオファーが届いた長友だが、新たに移籍先として浮上したストークは、マーク・ヒューズ監督のもと一時期のロングボール一辺倒の戦術から脱却。身長2メートルの元イングランド代表FWピーター・クラウチは健在だが、元バルセロナのFWのボージャン・クルキッチなどテクニックやスピードの優れた選手も擁し、パスサッカーの要素も取り入れたことで、昨季は9位と躍進した。
一方のWBAは昨季13位。昨季序盤は降格圏に沈み苦しんだが、名将トニー・ピューリス監督がシーズン途中から指揮を執り、終盤戦で復活を遂げた。マンチェスター・ユナイテッドから獲得したスコットランド代表MFダレン・フレッチャーや、昨季ブレイクを果たしたイングランド代表FWサイード・ベラヒノらが中心選手として活躍している。2004年から06年までは元日本代表MF稲本潤一(札幌)が所属していたことでも知られている。
左右両サイドバックをそつなくこなし、その無尽蔵のスタミナとスピードは世界にも通用することをセリエAの舞台で証明してきた長友。しかし、プレミアリーグではより激しいフィジカルコンタクトとスピードが求められるだけに、昨季負傷によりコンディションが低下した点は気がかりだ。
28歳のダイナモは、同じセリエAのジェノア移籍なども取り沙汰されている。先日のバイエルン・ミュンヘンとの親善試合ではこれまで経験のない右ボランチで起用され高評価を得たが、チームでの立場は依然不透明となっている。今季、日本代表の同僚で、親友のFW岡崎慎司もレスター・シティへ移籍し、念願のプレミアリーグ挑戦を決めた。完全復活を目指す長友はあくまでインテル残留を希望している。それでも、イタリア内外から7クラブが獲得に乗り出す高い評価が浮き彫りになった今、長友は新たな挑戦を決断するのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images