フランス対ホンジュラス “グループ最強”フランスの憂鬱
勝ち点1でも十分に価値のあるホンジュラス
一方のホンジュラスは、はっきり言って名の知れた選手はほとんどいない。一番有名な選手と言えば、プレミアリーグのチームを渡り歩いた中盤のハードワーカー、ウィルソン・パラシオスだろうか。それ以外の選手は、欧州リーグの2部や、国内リーグでプレーする選手が多い。
とはいえ、丸腰でブラジル観光に来る訳ではない。左ウイングのロヘル・エスピノサは質の高いクロスを放てるし、トップのカルロ・コストリーは打点の高いヘッドでそれに合わせることができる。ハマればフランスにとっても脅威だ。
パラシオスを中心に中盤がハードワークし、身体能力が高いマイノル・フィゲロアを中心に最終ラインを固めて、大物食いを虎視眈々と狙っている。
とはいえ、戦力差は明らかで、前半にフランスがリードを奪えば、ホンジュラスにとっては難しい展開になる。ただ、もし無得点のまま後半に入るような事態になれば、今度はフランスの方に不穏な空気が流れ始めるのではないだろうか。そもそもホンジュラスにしてみれば、勝ち点1で十分な金星なのである。
簡単にフランス有利と言われてしまうこの一戦だが、どんな試合でもジャイアントキリングが起こりうるのがサッカー。ましてや既に2度もやらかしているフランス、注目に値する一戦である。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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