長友が右ボランチにコンバート!? バイエルン戦でのプレーを地元紙が絶賛

残留への活路は中盤にあるのか

 ジェノア移籍などの去就問題が浮上しているインテルの日本代表DF長友佑都が21日、中国で行われたバイエルン・ミュンヘンとの親善試合で後半24分から途中出場した。本来は左サイドバックのダイナモだが、4-3-1-2システムの中盤3枚の右にコンバートされた。地元メディアではドイツ王者相手に示した攻撃力を絶賛されている。試合は0-1で敗れている。
 イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、クロアチア代表の司令塔コバチッチと交代でピッチに入ったダイナモのプレーを高く評価した。
「コバチッチと交代で長友は後半24分に出場した。中盤でテストされ、中盤の右でプレーした。ダイナミックなプレーだ。攻撃参加する毎に、その才能を見せつけた」
 昨年は、肩の脱臼などに泣かされた長友だが、中盤でのプレーをそう評された。
 東福岡高校時代に勤めた中盤の底でのプレーは、今季のキャンプでも時折テストされているが、欧州屈指の強豪相手に前方へのドリブル突破など攻撃力が光った。
 その一方で、守備には課題を残したという。「彼の貢献は守備を逆に薄くした。危険なファウルを必要とする場面も」と指摘されている。持ち前の運動量と圧倒的なスピードからサイドのエースキラーとして長らくインテルを支えてきた長友にとって、中盤のポジショニングやバランスが今後の課題となるかもしれない。
 地元メディアは一貫して長友の移籍の可能性を報じている。サンプドリア、ウェストハム、シャルケ、リールなどのオファーにインテル残留を熱望する長友は首を縦に振らなかった。「放出する必要のある選手」と断定した地元紙報道もあり、ジェノア移籍がすぐに決まる可能性があるともリポートされたばかりだった。
 ロベルト・マンチーニ監督によって中盤にコンバートされた長友だが、名門残留への活路はバルセロナから移籍してきたDFモントーヤらひしめく人材過多な左サイドではなく、中盤にあるのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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