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ナスリが新加入スターリングに同情 ブーイングに「ばかげている」と反論
自身の経験から新加入FWを擁護
マンチェスター・シティのMFサミル・ナスリが、オーストラリアのメルボルンで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのローマ戦で、リバプールから新加入のMFラヒーム・スターリングへブーイングを浴びせた観衆に「ばかげている」と反論した。英地元紙「ミラー」が報じている。
スターリングはシティの選手として初めてピッチに立ったローマ戦で、試合開始わずか137秒で得点を決める鮮烈なデビューを飾った。しかしその直後、駆けつけた4万1143人の観客の一部からスターリングへのブーイングが浴びせられていた。
これまでに、クラブの許可なしに受けたインタビューでリバプールからの移籍志願を公にしたことが問題となったり、シティへの移籍がカネ目当てであると批判を浴びたりと、さまざまな騒動を巻き起こしたスターリングの移籍問題。リバプールの年間表彰式でもブーイングを浴びる異常事態が発生していた。しかし、ナスリは自身も過去に批判を浴びた経験から、新たにチームメートとなったイングランド代表FWを擁護している。
「スタジアムにはいつもばかげたファンが存在する。俺もアーセナルから移籍した時に同じ扱いを受けた。みんな気持ちを切り替える必要がある。彼はマンチェスター・シティにやって来た。彼の決定を尊重しなければいけない」
スターリングは英衛星放送「スカイ・スポーツ」に出演した際、リバプール退団について語り、「残念な気持ち」と、去り際を後悔する発言を残している。ナスリも「今回の移籍が、彼にとって大きな重圧とならなければ、彼は本当に多くのことをチームにもたらしてくれるはずだ」と、過度なプレッシャーが掛からぬよう周囲の配慮を求めた。
20歳の若さでイングランド代表に定着し、スターダムへとのし上がったスターリング。実力は折り紙つきなだけに、新天地シティではプレーに集中し、これまでの批判を鎮める活躍が期待される。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images