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元スペイン代表守護神の眼 「カシージャスはメディアの重圧から逃げた」
メディアからの重圧
そして、スペイン代表の同僚でもあったカシージャスの移籍騒動についても言及した。下部組織時代から25年間在籍したレアルを去ったクラブの象徴について「彼はメディアの重圧があったせいで移籍した」と明言してる。
「彼の最後の2シーズンは確かにこれまでの驚異的なキャリアと比べれば劣っていた。だが、パフォーマンス自体は良かった。ラファ・ベニテス新監督がやって来た今季、彼はメディアからのプレッシャーを避けようとした。彼は正しい決断をしたよ。彼は誰よりも多くのものを手にしてきた。彼に見合ったサポートを受けることができれば、新しいクラブでもフットボールをエンジョイすることができるだろう」
カシージャスは近年メディアによるバッシングを受け、サポーターからの反発やブーイングが強まる負の連鎖に苦しんできた。退団会見では追い出されたと感じたフロレンティーノ・ペレス会長らクラブ幹部の同席を拒否し、1人で涙ながらに白い巨人にさよならを告げた。メディアからの執拗(しつよう)な圧力に嫌気がさしたと同氏は見ている。
カシージャスはレアルで国内外合わせて18個ものタイトルを獲得し、スペイン代表でもワールドカップと2度の欧州選手権制覇を成し遂げるなど、常に世界のトップを走り続けてきた。カニサレス氏は、かつて代表でポジションを争った守護神が、ポルトでフットボールへの愛情を取り戻すことを確信していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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