欧州今世紀最大級のGK玉突き移籍が過熱 アーセナルGKがローマ移籍へ

守護神激動の夏

 渦中のデ・ヘアが所属するユナイテッドも、新GK探しに躍起だ。これまでにトットナムのフランス代表ウーゴ・ロリスや、アトレチコ・マドリードのスロベニア代表ヤン・オブラク、そしてサンプドリアを退団したアルゼンチン代表セルヒオ・ロメロといった代表戦士の獲得に動いている。第2GKの元スペイン代表ビクトール・バルデスは放出が既定路線となり、こちらもバレンシアやアメリカMLSへの移籍がうわさされるなど去就に注目が集まっている。
 チェフを宿敵アーセナルに放出したチェルシーは、ストークからボスニア・ヘルツェゴビナ代表アスミール・ベゴビッチを獲得。ベルギー代表ティボー・クルトワとの強力な二頭体制を築いている。
 スペイン王者バルセロナは昨季、リーグ戦ではチリ代表クラウディオ・ブラーボ、カップ戦ではドイツU-21代表マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを起用するとターンオーバー制を採用。見事リーガ・エスパニョーラ、国王杯、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成している。
 絶対的守護神のイタリア代表ジャンルイジ・ブッフォンを擁し、CL準優勝、国内2冠を達成したユベントスも新たにブラジル代表GKネトを獲得。いまやレギュラークラスのGKを複数保有することは欧州を勝ち抜くためには絶対不可欠な要素となっている。
 今世紀最大級のGKの玉突き移籍は、ますます激しさを増すだろう。ビッグクラブは各国の名手を求めて移籍市場で積極的な動きを続けている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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