Jリーガーとセカンドキャリア 徳島DF井筒陸也が発信する「サッカー選手の価値」とは?
肩書きが外れた時、自分を何で語るか?
――これからは自分を肩書きで語るのではなく、何をやったかで語る時代とも言われています。
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「僕らプロスポーツ選手も、いつかは絶対に肩書きが外れる時がきます。どこかでその現実と向き合わないと厳しい。逆に言えば、そこと向き合っているということがスポーツ選手の普遍的な価値なんですよ。いつかラベルが剥がれる状況で、それでも突き詰めないといけないという難しい状況でやってきたというのは、自負していいと思っています」
――それを聞くと、やはり個人が“ブランド”を築き上げるということが大事なのかなと感じます。
「最近読んだ本で、アメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』では世間で話題の記事を載せるのではなく、『ニューヨーク・タイムズ』自体が必要だと判断した記事を載せると書いてありました。要するに大衆の意見で何かが決められているわけではないということです。
これには100%ではないにしろ、かなり同意できる部分がありました。僕自身もみんなが必要としているものと、自分が見たいもの、伝えていきたいと思っているものは違うなという意識はある。そこの部分は大切にしてやっていきたいです」
<Profile>
井筒陸也(いづつ・りくや)
19942月10日生(24歳)。関西学院大学の4年時にキャプテンとして全日本大学選手権、総理大臣杯、関西学生リーグ、関西学生選手権全てで優勝し、史上初の単独四冠を達成。2016年にJ2徳島ヴォルティスに加入した。プレーだけでなく、自身のSNSなどで積極的に情報発信を行う。ブログ「敗北のスポーツ学(https://note.mu/izz_izm)」がビジネスマンなど幅広い層に受けて注目を浴びている。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)