鹿島に激震 セレーゾ監督解任を発表
後任は石井監督
J1鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任を発表した。チームは公式サイトで「今季の成績を総合的に考慮したうえでトニーニョ・セレーゾ監督との契約を解除することを決定しました」としている。セレーゾ監督は2000年から05年まで指揮を執り、2013年から再び監督に就任していた。
セレーゾ監督2度目の政権は、苦戦続きだった。2013年は7シーズンぶりの無冠に終わり、昨季もリーグ3位でACL出場権を確保したものの、2年連続の無冠。今季のファーストステージを6勝4分7敗の勝ち点22で8位。ACLはグループステージ4位で敗退した。セカンドステージも第3節までを1勝1分1敗の勝ち点4で9位と、年間総合優勝を懸け たチャンピオンシップへの進出へ向け、崖っぷちの状況に立たされていた。
同時に、後任として石井正忠コーチの新監督就任も発表された。監督代行としては現千葉監督の関塚隆氏が2度務めたことがあるが、「代行」の2文字が付かない監督としては、92年から94年6月まで初代監督の宮本征勝氏が務めて以来の日本人監督となる。他の期間は、全てブラジル人が監督を勤めてきた。石井監督は、Jリーグ開幕前の92年ヤマザキナビスコカップから97年まで鹿島でプレーし、98年に福岡へ移籍して引退。その後は、鹿島ユースのコーチ、トップチームのフィジカルコーチと歴任してきた。タイトル奪還へ向け、チームを知り尽くすクラブきっての生え抜きに命運を託すことになる。
就任初戦は、今週末の25日 にホーム・カシマスタジアムで開催されるセカンドステージ第4節のFC東京戦になる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images