古巣インテル、バロテッリは「ノー・グラツィエ」 期限付き移籍も拒否
売り込みも失敗
リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリは、ミラノの古巣・インテルへの移籍を画策したが、断りを入れられてしまったようだ。将来が不透明なまま移籍期間を過ごしている悪童は、オファーを待つだけでなく売り込みに動いた。だが、あえなく撃沈したと、イタリアの移籍情報サイト「カルチョ・メルカート・コム」が伝えている。
多くの有力選手を抱える代理人のミーノ・ライオラ氏にとって、バロテッリの優先順位は決して高くない。しかし、インテルの練習場に別の選手に関する交渉で出向いた際、バロテッリ獲得についての話を持ちかけたところ、回答は「ノ ー・グラツィエ」。それも、完全移籍ではなくレンタルでの獲得すら断られてしまったという。
とにかく障害になっているのは、600万ユーロ(約8億4000万円)といわれる年俸だ。ナポリも、高額年俸を理由に獲得への売り込みを拒否したと伝えられている。興味を示したと伝えられたサンプドリアのフェレーロ会長は「サンプドリアなら10年分の給料だ。彼は1000万ユーロくらい稼いでいるらしいが、100万ユーロくらいで満足してもらわなければね」という表現で、あまりに高額であることをアピール。超減給を受け入れない限り、道は開けそうにない。
リバプールサイドは、期限付き移籍であっても容認する構えだが、その条件は自分たちが年俸の支払いに関与しないことだという。給料を負担してま で保有権を維持する意思がないことがうかがわれる。
記事は「今のイタリアにバロテッリのために600万ユーロ(グロスならほぼ1200万ユーロ)を喜んで支払うクラブがどこにあるのか」と締めくくられている。
今夏の移籍市場で、イングランド代表FWラヒーム・スターリングはリバプールからマンチェスター・シティへの超高額移籍を果たした。しかし、もう1人の悪童の未来に光が差す気配はいまだない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images