U-20女子W杯が開幕! 日本史上初優勝を狙うヤングなでしこの注目選手は?
杉田を超える「優勝と大会MVPの二冠」達成なるか
前回のU-20W杯でMVPを獲得したMF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)の後を追いながら、成長を続けてきたのがMF福田ゆいだ。杉田のプレーに憧れて入学した藤枝順心高への進学。その際には、中学時代から周囲の評価が高かった妹のGKまい(日体大FIELDS横浜)と異なり、「強豪校で試合に出られるかどうかを心配された」(福田ゆい)という。
だが、福田は全体練習の時間以外にもステップワークを磨くなどして、成長していった。なでしこリーグ加入後、すぐに通用した強いキック力や見た目以上に強い体幹も、この時期に磨かれたものだ。今回のチームでも一緒になったFW児野楓香(日体大FIELDS横浜)らとともに、高校女子サッカー選手権で優勝。児野らの世代が卒業し、キャプテンとなった最終学年では、下級生の多いチームの中で強いリーダーシップを発揮してインターハイを獲得した。
高校では、杉田が獲れなかった全国タイトルを夏冬ともに手にし、INAC入団後も杉田が2年目で選出された新人王に初年度選出。杉田の記録にプラスアルファしてきた、これまでのパターンを踏襲すると「優勝と大会MVPの二冠」というシーンが想像できるが、果たして――。大会に出場する以上、可能性は残されている。