U-20女子W杯が開幕! 日本史上初優勝を狙うヤングなでしこの注目選手は?

昨冬にはなでしこJの合宿にも招集された宮澤の「個」にも注目

 2年前のU-17W杯で長野とともにMVP候補にノミネートされたのが、高校サッカー出身のMF宮澤ひなただ。近年、年代別代表候補を輩出している神奈川の星槎国際湘南高で、高校だけでなく将来を見据えた指導をする、柄澤俊介監督の教えを受けた。

 宮澤の在学中、星槎国際湘南は(インターハイでの4強こそあるが)全日本高校女子サッカー選手権では3年連続の早期敗退。それでも肩書にこだわらず、登用したU-17の楠瀬直木監督に見出されると、U-20の池田太監督の下でもアジア予選突破の懸かった準決勝・中国戦で先制ゴールを挙げるなど活躍を続けている。

 昨冬には、なでしこジャパンの合宿にも招集。卒業後進んだ日テレ・ベレーザでは、U-20代表でもチームメイトのFW植木理子らとともに、前線のポジションで起用され、リーグ戦では現在4ゴールで得点ランキング4位タイ。緩急を使い分けたドリブルからのチャンスメークと、得点力は「ベレーザらしい連係があるかどうかとか、そういうことが関係ない飛び道具」(ベレーザDF岩清水梓)と、周囲の評価を高めている。

「中学から高校、そしてクラブ、代表と、私に関わった全ての方々に感謝しています」

 持って生まれた才能ももちろんだが、宮澤は多くの指導者からのアドバイスを理解し、いろいろな経験を吸収する力に長けている。今大会のフランスでの経験を、来年のフル代表の戦いにつなげることさえできるはずだ。

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