バルサ監督、ビダル獲得を歓迎 「パウリーニョに似ている」と“ダイナモ”再来に期待
成功体験が残るバルベルデ監督、戦術上の“多様性”を指摘
バルセロナは現地時間3日、バイエルン・ミュンヘン所属のチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルの獲得が合意に至ったと公式に発表した。攻守両面でエネルギッシュなプレーを見せるビダルの加入について、チームを率いるエルネスト・バルベルデ監督も“多様性”の面で歓迎しているようだ。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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ビダルは今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)こそ、チリ代表が出場権を逃したため不出場に終わったものの、豊富な運動量と縦への推進力に衰えを見せておらず、クラブレベルでもユベントスやバイエルンで“中盤のダイナモ”として存在感を発揮し続けてきた。インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)に参戦中のバルサを率いるバルベルデ監督は、ミラン戦前の会見で次のように話している。
「彼はソルジャー(戦士)のようだ。彼が中盤でエネルギーを与えてくれると願っている。経験、クオリティーを保証しているし、パウリーニョに似ている」
バルサは昨季までの中盤から、大きな変革を必要としている。長年所属したMFアンドレス・イニエスタがJ1ヴィッセル神戸に移籍。そして得点力を備えた中盤として重宝したブラジル代表MFパウリーニョが、1年で中国超級リーグの広州恒大に復帰。昨季二冠の主力となった二人を同時に失う形となった。
イニエスタのようなゲームメーカータイプについては、ブラジルのグレミオから21歳の新星MFアルトゥールらを確保していたが、パウリーニョのようなダイナモも補強しておきたいところだった。1年前も、バルサの代名詞であるパスワークとは異質なプレースタイルのパウリーニョを獲得したことに疑問の声も上がっていたが、リーグ戦で34試合9得点と大活躍。それが成功体験としてあることを、指揮官はこのように振り返っている。