アーセナルMFエジル、意表突くノールックパスに反響 「100万回見れる」「天才」
ICCチェルシー戦で相手を欺くプレーからチャンスを演出「ノールックパスが見えた?」
アーセナルのMFメスト・エジルは、ドイツサッカー連盟(DFB)からの不当な人種差別やワールドカップ(W杯)早期敗退のスケープゴートにされるなどの扱いを理由に、ドイツ代表からの引退を表明。ピッチ外の話題で時の人となってしまったが、本職のプレーでも存在感を示した。現地時間1日のインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)チェルシー戦(1-1、PK6-5)で鮮やかなノールックパスを決め、「100万回は見ることができる」「まさに天才」と称賛されている。
1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイム、今季から10番を背負うエジルがゴールの起点となった。右サイドでボールを受けると、トラップと同時に左足を振りかぶり、中央にクロスを入れるモーションに入る。しかし、エジルの選択はゴールライン際へのスルーパス。ノールックパスに隙を突かれたチェルシーのDFは対応が遅れ、その間に18歳のイングランド人FWリース・ネルソン、フランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットとつないで土壇場で同点に追いついた。
エジルらしい創造性溢れるプレーに、英紙「デイリー・スター」は「アーセナルファンはメスト・エジルの素晴らしいパスを歓迎」と見出しを打ち、「まさに天才」と称賛。さらに、「100万回は見ることができる」「エジルのパスは興奮の極み。ワールドクラス」「パスマスター」とファンの声も紹介している。
また、英紙「エクスプレス」も「エジルのノールックパスが見えた? ボールを箱に通すかのように完璧」とその精度の高さに注目している。
ウナイ・エメリ新監督を迎えた新生アーセナルを牽引するのは、やはり希代の司令塔エジルとなりそうだ。
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