元英代表MFランパード、引退後の解説業に本音 「テレビの仕事は快適だったけど…」
今季から英2部ダービーの新監督に就任 「楽な人生を過ごすことはできなかった」
チェルシーなどで活躍した元イングランド代表MFフランク・ランパードは今季から英2部チャンピオンシップ、ダービー・カウンティの新監督に就任。現地時間3日にリーグ開幕を迎え、キャリアの新たな第一歩を踏む。現役引退後はスポーツ中継の解説者を務めていたが、「テレビの仕事は快適だったけど……」と本音を明かしている。
2017年、アメリカのニューヨーク・シティFCでのプレーを最後に20年以上にわたる現役生活に終止符を打ったランパード。チェルシーではMFながらクラブ最多得点記録を打ち立てるなど、クラブのレジェンドとしてファンから絶大な信頼を受けた。
現役引退後は英衛星放送局「BTスポーツ」と契約して解説者を務めていたが、今年5月末にダービーの新指揮官となることが決定。ランパード監督は元選手として、勝負の世界に身を置きたいという気持ちは忘れられなかったと語っている。
「長い間、選手として競争の世界にいれば、あの熱狂が恋しくなるんだ。私にとっては必要なものだったし、その機会を我慢して楽な人生を過ごすことはできなかった」
ランパード監督はこう語っている。「できるだけ良い仕事をしようというプレッシャーもあった」と解説者としての仕事のやりがいも感じていたようだが、その一方で「テレビの仕事も快適だったけど、やっぱり選手として競争してきた人間としてはそれが恋しくなるものだよ」と本音を明かした。
長きにわたってイングランド代表でともにプレーし、ピッチ上ではライバルでもあったMFスティーブン・ジェラードも今季スコットランドのレンジャースで監督キャリアをスタートさせる。戦う舞台は異なるが、同世代の存在もやはり刺激となっているようだ。
選手として歴史に名を残した男は、監督としても成功を収めることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)