無敗ストップの浦和、PK失敗の高木が悔し涙 「悔しさしか残らない」
遠い移籍後初ゴール
試合終了の笛が鳴ると同時に、浦和のMF高木俊幸は泣き崩れた。19日の広島戦で浦和は1-2で逆転負けを喫し、開幕からのリーグ無敗は“19”でストップした。
好調なチーム状態をよそに、浦和加入後ここまでノーゴールと苦しみ抜いてきた。MF梅崎司がコンディション不良で欠場したこの広島戦は、ファーストステージ第8節の甲府戦以来、約3か月ぶりのスタメン出場となった。「こういう時にこそ力を発揮したい」と意気込んで臨んだゲームだった。
試合開始から積極的なプレーを見せた高木は、前半25分に柏木の縦パスに抜け出すと、ゴール前でファウルを受けてPKを奪 う。「自分が取ったので蹴ろうと決めていた」と、スポットに向かい、ゴール左を狙って蹴ったボールは広島GK林卓人に弾き出された。
「相手は関係なく、蹴る前からコースは決めていた。それが、たまたまなのか、動作を読まれたのかは分からないけど。そこで、蹴る方向を逆に変える冷静さは自分にはなかった。これが今の実力なのかなと思う」
高木はそう言って肩を落とした。チームは前半35分に先制に成功するも、後半22分に同点ゴールを許した。勝ち点3を目指す中で、高木は同25分に途中交代。チームの勝利をベンチから願ったが、同39分に広島に勝ち越しを許し、敗れた。
止まらない悔し涙
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