強奪劇に遭ったローマが怒りの“報復” バルサの先発11人から渦中のマルコムの名を削除
ローマへの移籍で合意するも、翻意してバルセロナへ移籍して波紋
インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)バルセロナ対ローマが現地時間7月31日に行われ、ローマが4-2で快勝した。この試合で最も注目されたのは、今季バルサに新加入したブラジル人FWマルコムだ。ローマ加入がほぼ合意に至ったとされながらの“強奪劇”でバルサに加入したいわくつきのヤングスターだが、ローマ側は試合前にツイッター上である意趣返しをしていた。
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ローマ公式ツイッターでは、バルセロナのスタメンを伝える画像を掲載しているが、実は、バルサ公式ツイッターが配信したものに“ある細工”が施されているのだ。GKイャスパー・シレッセン以下、背番号順でDFネルソン・セメド、MFアルトゥール、セルジ・ロベルト……とフィールドプレーヤーが並ぶなかで、なぜかDFアレイクス・ビダルとDFマルク・ククレジャの間にスペースがあり、10人しかいない。
このスペース部分はバルサ公式ツイッター画像で見れば一目瞭然。「26 MALCOM」の部分が消されているのだ。これには両クラブ間の“遺恨”がある。ボルドーに所属していたマルコムを先に目をつけていたのはローマで、23日にはすでに合意が発表されていた。しかし、バルサ側が急転直下のオファーによってマルコムが心変わり。ローマとしては交渉を反故にされた形となり、いまだに怒りを抑えられないのがありありと分かる。
その“報復”を経て行われた試合で、ローマは1-1で迎えた後半4分、あろうことかマルコムに一時勝ち越しとなるゴールをねじ込まれた。しかし、奮起したチームはここから3得点を奪い、逆転勝利を飾った。ゴールを奪われたのは少々もどかしい思いだろうが、マルコムにローマの結束力を見せつけることに成功したと言えるだろう。