レアル伝説的FW、C・ロナウドのユーベ移籍を分析 「会長との関係が緊迫していた」
レアルの“ご意見番”ミヤトビッチ氏が持論「深刻な問題があったのは疑いようがない」
今夏の欧州サッカー市場で最初のビッグディールとなったのは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのレアル・マドリードからユベントスへの移籍だ。33歳の年齢ながら1億ユーロ(約130億円)の移籍金が動いたのはさすがの市場価値と言えるが、レアルの“ご意見番”となっているかつてのレジェンドは、剛腕で鳴らすフロレンティーノ・ペレス会長との不和が原因なのでは、とポルトガル紙「A Bola」に語ったという。
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ロナウド移籍について口を開いたのは、プレドラグ・ミヤトビッチ氏だ。1990年代にレアルのエースストライカーとして活躍した元ユーゴスラビア(セルビア・モンテネグロ)代表FWは、古巣に対して忌憚のない意見をすることでも知られている。「まあ、今回の契約決定は全てが怒りのなかで決まっていったものだとは思わないけど」と前置きしたうえで、このように話している。
「おそらくこの移籍の理由は、クリスティアーノと会長の関係が多少なりとも緊迫していたことにあるのだろう。両者間に何があったのかは外側からは分からないが、なんにせよ深刻な問題があったことは疑いようがないし、両者ともに難しい関係に陥っていたのだろう」
ロナウドとペレス会長との溝はかねてより語られてきたところだ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)など主要欧州大会100ゴールを祝い、表面上では笑顔で写真や動画に収まる二人だったが、年俸アップなど待遇アップを望むロナウド側とペレス会長の間での小さな確執はたびたび報じられていた。
レアルは昨季限りでCL3連覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダン監督が勇退し、フレン・ロペテギ新監督のもとで再出発する。ミヤトビッチ氏の言葉を借りるまでもなく、チーム変革の時期に来ているなかでのロナウド放出は、長年レアルを牛耳るペレス会長にとっては大きな賭けとなるのは間違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)