なでしこジャパン、女王アメリカに2-4完敗 “天敵”モーガンにハットトリック許す
田中、阪口がゴールを決めるも、世界ランク1位の強敵に敵地で屈する
なでしこジャパン(日本女子代表)は、新設された「トーナメント・オブ・ネーションズ」の初戦で世界ランク1位の女王アメリカと対戦し、相手エースのFWアレックス・モーガンにハットトリックを許すなど2-4で完敗スタートとなった。
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日本はDF熊谷紗希(リヨン)が招集できず、MF宇津木瑠美(シアトル)やドイツ移籍が決まったばかりのMF猶本光(フライブルク)は負傷で参加できなかった。高倉麻子監督は、所属のアルビレックス新潟ではボランチの阪口萌乃を左サイドバック、普段はサイドバックの有吉沙織をボランチで起用してスタートした。
互角の戦いを見せていた前半18分、アメリカは左MFミーガン・ラピノーがペナルティーエリア内の左サイドでパスを受けると、ワンタッチで中央へ。それをDF鮫島彩の前に入り込んだFWアレックス・モーガンが合わせて先制ゴールを奪った。
それでも日本はわずか2分後の同20分、中盤でボールを動かすとMF長谷川唯のラストパスからFW田中美南が裏を取ってゴール前へ。追いすがる相手DFを左に外して放ったシュートは、相手の足に当たって絶妙なループシュートとなり、1-1の同点と試合を振り出しに戻した。
しかし同26分、アメリカは左サイドからファーサイドにクロスを上げると、中央に戻したボールに再びモーガン。ヘディングで流し込まれ、1-2とこの試合2度目のビハインドを背負ってしまった。これが代表通算88ゴール目となったモーガンは、そのうち10ゴールが日本からとなり、“なでしこキラー”ぶりを発揮されてしまった。日本は時間の経過とともにアメリカのピッチを広く使うサッカーに苦しむ場面が目立ったが、それ以上のゴールは許さず前半を終えた。