エメリ新監督、独代表引退のエジルを擁護 「アーセナルを“ホーム”と思ってほしい」
エルドアン大統領との会合で差別と批判にさらされた司令塔は代表引退を表明
ドイツサッカー連盟(DFB)やメディアからの人種差別があったとして怒りの声明を発し、代表引退を表明したMFメスト・エジル。所属クラブであるアーセナルのウナイ・エメリ新監督は、「クラブが彼の“ホーム”になってくれれば良い」とメッセージを送った。英公共放送「BBC」が報じている。
トルコにルーツを持つエジルは、ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前に同じくトルコ系ドイツ人のMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)とともに、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会合の場を持った。
ドイツではエルドアン大統領がトルコ国内で行った政治的弾圧が大きく非難されており、エルドアン陣営のAK党がその写真を発表したところ、面会したエジルとギュンドアンには批判的な視線が向けられることになった。
エジルは自身のSNSで3部構成の声明を投稿し、DFBに対して「もうドイツ代表チームのユニフォームを着たいとは思わない」と伝えた。しかし、DFB側は人種差別に関して断固として否定しており、両者は真っ向から対立している状態だ。