ロシアW杯16強敗退を受けて監督交代　ビジャは欧州選手権2020の優勝を予想

　ロシア・ワールドカップ（W杯）でベスト16に終わったスペインは、新監督にルイス・エンリケ氏を迎えた。現在米MLS（メジャーリーグサッカー）でプレーする元スペイン代表FWダビド・ビジャは、新生“無敵艦隊”が2020年の欧州選手権やその後の大会で優勝できるだろうと述べた。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

　スペイン代表にとってロシアW杯は不満の残る大会だった。大会開幕前日にフレン・ロペテギ監督が電撃解任されると、グループリーグこそ突破したものの、決勝トーナメント1回戦ではPK戦の末にロシアに惜敗。大会後にフェルナンド・イエロ監督が現職を退き、かつてバルセロナを指揮したエンリケ監督の就任が発表された。

　エンリケ監督は来年3月から始まる欧州選手権2020の予選に向けてチーム作りに着手。早期敗退に終わったW杯からのV字回復が期待されている。

　母国の新指揮官について口を開いたのは、MLSニューヨーク・シティFC所属のビジャだ。2010年南アフリカW杯の優勝メンバーであるベテランストライカーは、ニューヨークのオレンジバーグにあるトレーニング施設で取材に応じた。

「彼の挑戦はスペインが考えるものと同じだ。スペインは彼らがプレーする全ての大会で優勝する必要がある。次の大会はEUROになるだろうけど、まずは予選突破できるチームを組み立てなければならない。そして、最高の才能を持った選手たちとトーナメントに向かうことができるはずだ」

　エンリケ監督がスペイン代表を欧州選手権優勝に導くと予想したビジャ。新指揮官は無敵艦隊と呼ばれた時代の強さを取り戻させることができるだろうか。