本田の先制弾も日本は逆転負け 主将の長谷部は「まだまだ未熟だったということ」
4年前の南アフリカ大会に続き、本田圭佑(ACミラン)は左手を振り回して高らかに叫んだ。「W杯優勝」を公言するこの男は、やはり〝持っていた〟。
しかし、試合は後半、高温多湿の環境下で消耗戦となっていく。徐々に、オープンな打ち合いになる。すると、同17分、ドログバ(ガラタサライ)の投入で一気に流れがコートジボワールへと傾いた。後半19分、右サイドバック(SB)のセルジュ・オリエール(トゥールーズ)のボールに、ウィルフリード・ボニー(スウォンジー)が飛び込む。頭で合わせたボールはそのままゴールへと吸い込まれた。同点。
さらに、その2分後、再び右サイドのオリエールからのボールに、今度はジェルビーニョ(ASローマ)がニアで合わせて逆転を許してしまう。
先制点を挙げながらも、日本の今大会初勝利は激しく打ち付けた雨と共に流れてしまった。試合直後、ザッケローニ監督は「スタートは良かったのだが、コートジボワールは非常にスピーディーだった。距離を保つことができず、プレッシャーをかけられなかった。我々がいままでやってきたサッカーではなかった。しっかりと分析して2戦勝ちたい」と前を向いた。
一方で、主将の長谷部は「自分たちのサッカーを表現できなかった。ただ2試合あるので、切り替えてやっていくしかない。まだまだ未熟だったということ。切り替えてやっていきたい。中4日、もう一度、一丸となってやっていきたい」と唇をかみ、次戦以降へと気持ちを切り替えた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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