代表引退のエジル、人種差別を怒りの告発 ドイツサッカー連盟「きっぱり否定」で対立
エジル、DFBやメディアの人種差別を指摘してドイツ代表から引退声明
アーセナルのMFメスト・エジルはドイツサッカー連盟(DFB)やメディアからの人種差別があったとして怒りの声明を発し、代表引退の意思を表明した。これに対してDFB側は、差別はなかったとエジルの主張を否定している。
エジルは自身のSNSで3部構成の声明を投稿。ドイツサッカー連盟(DFB)に対して「もうドイツ代表チームのユニフォームを着たいとは思わない」と伝え、また今回のワールドカップ(W杯)で自らに批判が集中していることについても触れた。
エジルに批判の矛先が向かったきっかけは、自分のルーツであるトルコを前面に押し出した行動にあった。W杯開幕前、エジルは同じくトルコ系のMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)とともに、トルコのエルドアン大統領と会合の場を持ち、エルドアン陣営のAK党がその写真を発表した。ドイツではエルドアン大統領がトルコ国内で行った政治的弾圧が大きく非難されており、その大統領と面会した二人には批判的な視線が向けられることになった。
エジルはSNSを通じてメディアも批判。W杯早期敗退の戦犯として過剰にエジルを取り上げ、パフォーマンスとは無関係なルーツを引き合いに出し、バッシングを行った行動に不満を露わにしている。
page1 page2