浦和が得意のCKから同点弾、C大阪と1-1ドロー ベルギー移籍の遠藤を白星で送り出せず
前半にC大阪の高木が古巣相手に先制ゴール 興梠がCKから技ありの同点弾
J1第17節の折り返しとなったセレッソ大阪と浦和レッズの一戦は、互いにセットプレーから1点ずつを奪い合い1-1の引き分けに終わった。
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C大阪は浦和とのリーグ戦でのホームゲームは直近5試合で無敗と得意にしていた。FW柿谷曜一朗は負傷から復帰できず、MF清武弘嗣も欠場となったが、前線には昨季まで3年間浦和でプレーしたFW高木俊幸やFW杉本健勇が入った。一方の浦和は、前日にベルギーのシント=トロイデンへの移籍が発表されて国内ラストゲームとなる日本代表DF遠藤航がスタメン出場。中断期間中に加入したブラジル人FWファブリシオも名を連ねた。
試合はいきなりセットプレーで動いた。前半8分、C大阪は左コーナーキックを得るとMFソウザがゴール枠内のニアサイドに鋭く曲がるボールで直接狙った。これはライン間際でGK西川周作が弾き出したが、そのこぼれ球の先には高木。至近距離からゴールに蹴り込み、古巣の浦和相手にきつい先制パンチとなるゴールを決めた。
その後もC大阪が押し気味にゲームを進めたが、前半の半ば過ぎからは浦和がボールを持つ時間が長くなった。ファブリシオは20メートルを超える距離から強烈な枠内ミドルを放って場内を沸かせたが、同点ゴールは奪えずにC大阪が1-0でリードしたままハーフタイムを迎えた。
後半はC大阪がゴール前に入り込めず、浦和の攻撃回数が増えたが、こちらもC大阪の最終ラインを崩せず。膠着した時間が流れていったが、浦和に同点ゴールをもたらしたのは最大の武器であるセットプレーだった。
後半33分、右コーナーキックをMF武藤雄樹がファーサイドに上げると、走り込んだファブリシオがゴール方向に頭で落とした。これをFW興梠慎三は、ゴールに背を向けた状態で右足でトラップすると、そのまま地面にボールを落とすことなく反転して左足ボレーをゴールに突き刺した。浦和のエースがゴール前での勝負強さと確かな技術を見せつけたゴールで、1-1の同点に追いついた。浦和は天皇杯3回戦を含む中断明け3試合で、コーナーキックから6連続ゴールとなった。
その後は互いに勝ち点3を目指して戦ったものの決勝ゴールは生まれず。遠藤はMF柏木陽介が交代した後半24分からキャプテンマークも巻いたが、ベルギー移籍前のラストゲームを勝利で終えることはできなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)