トットナム“最大の敵”はW杯ボーナス休暇? 補強なし、主力9人不在で新シーズンへ
W杯の影響で主力9人が不在、開幕前に正念場を迎えるトットナム
プレミアリーグ開幕まで残り3週間となった。今季も王者マンチェスター・シティを筆頭とした“ビッグ6”が優勝をかけて激戦を繰り広げることが予想されるなか、トットナムは開幕前から早くも正念場を迎えている。英紙「デイリー・メール」が報じた。
ライバルチームが着々と補強を進めるなかで、トットナムは現段階で目立った補強を行っていない。それ以上に大きな問題となっているのが、ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場した各国代表選手のボーナス休暇だ。トットナムは今大会でベスト4に進出したチームに計9人も輩出しており、同紙によれば、大会の最後まで戦い抜いた選手たちには21日間の休暇が与えられているという。
そのため、イングランド代表FWハリー・ケイン、MFデレ・アリ、MFエリック・ダイアー、DFダニー・ローズ、DFキーラン・トリッピアー、ベルギー代表MFムサ・デンベレ、DFヤン・フェルトンゲン、DFトビー・アルデルヴァイレルト、フランス代表GKウーゴ・ロリスは、8月11日のニューカッスルとの開幕戦の直前合流となる。プレシーズンの練習試合やキャンプも、主力選手を抜きにしたメンバーで臨む形となり、ライバルチームと比較してもフルメンバーでチーム作りに取り組む時間が極端に少ない。
主力との連携を深める時間が設けられないため、クラブは新戦力を獲得していくのではなく、在籍する選手を全員チームに留めることで完成度を高める方針を固めており、放出の可能性が浮上していた元アルゼンチン代表MFエリック・ラメラや韓国代表FWソン・フンミンらと契約延長を結んだ。
また、本拠地ホワイト・ハート・レーンの改装が未完了のままシーズンに突入することも決まっており、初お披露目は9月15日のリバプール戦を予定しているという。主力不在、補強なしのプレシーズン、未完成のホームスタジアムと、開幕前に問題が山積みのトットナムだが、悲願のプレミアリーグ制覇に向け、真価が問われることになる。
(FOOTBALL ZONE編集部)