「VARがあったら…」 INAC岩渕真奈、リーグ杯決勝の残酷な“幻のゴール”に本音

INAC神戸の岩渕は、“幻のゴール”の場面について本音を漏らした【写真:Football ZONE web】
INAC神戸の岩渕は、“幻のゴール”の場面について本音を漏らした【写真:Football ZONE web】

後半4分、CKからDF髙瀬が押し込んで先制かと思われたがオフサイドでノーゴール判定

「VARがあったら良かったかな」

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 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサは、21日のリーグカップ決勝で日テレ・ベレーザに0-1で敗れ、今季初タイトルを逃した。エースの岩渕真奈が思わず苦笑いしながら本音を漏らしたのは、“幻のゴール”の場面だった。

 序盤からベレーザに押し込まれていたINACは後半4分、右コーナーキックを獲得。MF中島依美が低空で上げたボールは、ニアサイドでDF三宅史織が潰れて中央をすり抜け、ファーサイドに飛び込んだDF髙瀬愛実が押し込んでネットを揺らした。待望の先制点に歓喜の輪が広がったが、すぐにオフサイドフラッグが上がり、ノーゴール判定となった。

 その後、後半40分にベレーザのFW田中美南に決勝弾を食らい、2013年以来となるリーグカップ制覇には手が届かなかった。フル出場しながら最終盤のシュート1本に終わった岩渕は、悔しさを滲ませながら試合を振り返った。

「チームで協調の意識を持って戦えていたなかで、あと本当にあの(失点の)1点を我慢できたら、また(結果は)違ったかなと思います。オフサイドじゃなかったら1点だったので」

 ゴール前にいて、オフサイドではないという確信があったのだろう。ロシア・ワールドカップでも話題になったVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)を引き合いに出し、“幻のゴール”となったことを悔やんだ。もっとも、岩渕はすぐにその後、「でも、負けてしまったのは事実」と現実を受け止め、必死に前を向いた。

「今年上手くいけば(リーグ戦と皇后杯で)あと2回、(ベレーザに)リベンジできるチャンスがある。もっと成長できるし、もっとチームとして上を目指したいです」

 2017年にドイツから帰国して、INACでの初タイトル獲得はお預けとなった。しかし、この悔しさがきっと岩渕をまた一回りも二回りも大きく成長させるに違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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