浦和監督が見たロシアW杯「強豪国との差は縮まった」 印象に残った4カ国とは?
オリヴェイラ監督が大会を総括「競争がより激しくなった」
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督が、先日まで開催されたロシア・ワールドカップ(W杯)について「大会のグローバリゼーションと呼べるもの」と、日本代表を含めた4カ国の活躍が印象に残ったと話した。
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フランスが優勝したロシアW杯だったが、オリヴェイラ監督は「参加チームが増えた影響も見られた大会だったと思う。16チームで始まったW杯が、今は32チーム出られる。過去には(あまり)出られなかった南米のチームも、今は5チームが出られる。競争がより激しくなったとも言える」と話した。そして、強豪と呼ばれる国と遜色ない活躍を見せるチームが現れたことが印象的だったと話している。
「メキシコ、クロアチア、ベルギー、日本の活躍が目立ち、韓国がドイツに勝利した試合もあった。これは大会のグローバリゼーションと呼べるもので、どのチームにもチャンスがある状況が訪れている。過去には強豪国からしかスターが現れなかったが、現在は各チームにトップクラスの選手がいる。例えばクロアチアやベルギーは、ドイツ、フランス、ポルトガル、ブラジルと肩を並べるような活躍を見せた。そうやって強豪国との差は縮まっている。以前、アフリカのチームが出場して8失点するようなことも見られたが、今はそのようなことがなくなった」
戦術的な特徴について、オリヴェイラ監督は守備面についての変化をこう語った。
「相手のミスを待つ守り方が少し増えてきている傾向があると思います。片方を切りながら、サイドに追い込んで、そこでできるだけ高い位置で奪おうとするので、ラインが高くなると思います。高い位置で奪えれば、相手ゴールに近いところでカウンターを仕掛けられるので、それが狙いだと思います。それがW杯の特徴でもあったと思います。その守備とセットプレー、W杯ではセットプレーで60ゴールくらい生まれました」
2010年の南アフリカ大会当時は、鹿島アントラーズの監督を務めながら、テレビ中継のスタジオ解説に登場する機会もあった。今回は浦和が静岡県でキャンプを行っていたためにそうしたことは実現しなかったが、ブラジルの知将は世界のトレンドをこう分析していた。