クロップ監督、エジル&ギュンドアンへの非難を一蹴 「ナンセンス」「黙るべきだ」
ルーツのあるトルコのエルドアン大統領を表敬訪問したことで批判が殺到
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕前にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を表敬訪問したことで非難されたドイツ代表MFメスト・エジルとMFイルカイ・ギュンドアンの両選手を擁護。批判に対して「ナンセンス」「黙るべきだ」と反論した。ドイツ誌「シュポルト・ビルト」が報じている。
ともにトルコにルーツを持つエジルとギュンドアンは、今年5月にトルコのエルドアン大統領を表敬訪問し、政治的な意図が介在しているのではという批判が集まった。クロップ監督の元教え子でもあるギュンドアンは、サウジアラビアとの国際親善試合(6月8日・レバークーゼン開催)に出場した際、自国サポーターからブーイングを浴びる羽目になった。
世間からの反感に対し、クロップ監督は「全くナンセンスだ」と物申している。「この国の聡明な人たちは寛容さを要求している。だが、そうでない他の人たちは黙るべきだし、彼らを疑うべきでもない」と二人を擁護した。
元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルク氏はエジルとギュンドアンをドイツ代表から追放すべきという過激な主張をしていたが、クロップ監督は当然そうした考えも真っ向から否定。「年長者、経験のある人たちは彼らを助けるべき」と語った。
「彼らはこのドイツで育ったが、我々は二人がトルコにルーツを持ってることを忘れてはならない」
指揮官は多様化する選手たちへの配慮を求めていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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