韓国女子代表イ・ミナの素顔 INAC加入6カ月、「毎日、ほぼ自炊」の日本挑戦
「日本食も大好き。すごく口に合います」
実はイ・ミナは、料理は得意ではないそうだ。
「今は家で自分で料理しています。この前はお母さんが来て おかずを作ってくれたりしました。正直、今まで料理は得意じゃなかったのですが、少しずつ上手になっています(笑)。
基本は韓国料理です。野菜やお肉をたくさん食べています。脂の少ないタンパク質がメインですね。キムチチゲ、純豆腐チゲ、キムチ焼きめしとか、いろんなものを作って食べています。それで、日本食も大好きなんです。すし、うどん、そばも好きですし、納豆も大好きです。日本料理はすごく口に合います」
こうして生活リズムを自分で作り、チームのサッカースタイルにもフィットしていけば、おのずと結果は見えてくるだろう。
イ・ミナは元々、中盤の選手だが、INACではFWとして右サイドを任されている。今までと違うポジションに戸惑いを感じつつも、自らのプレースタイルを広げる新たなチャレンジと捉えている。
「韓国時代はずっと中盤だったので、今のポジションに慣れているかといえばそうではありません。でも、韓国にいる時もサイドでプレーしたこともあり、その時の経験があるので大丈夫です。自分にとってもプレーの幅を広げる新しいチャレンジです」
今季はまだゴールを決められていない。イ・ミナはそのチャンスを虎視眈々と狙っているはずだ。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。