ネイマールの“演技”にリトバルスキーが苦言 ドリブラーの心情理解も「あれはやりすぎ」

現役時代ドリブラーだったリトバルスキー氏も、ネイマールの大袈裟な演技には眉をひそめていた【写真:Getty Images】
現役時代ドリブラーだったリトバルスキー氏も、ネイマールの大袈裟な演技には眉をひそめていた【写真:Getty Images】

過剰な演技が引き起こすマーカーの怒り

 マーカーはネイマールを止めるためにファウルをする。ネイマールは主審からイエローカードを引き出すために、大袈裟な演技で対抗する。それがマーカーの怒りを増幅し、ファウルが増える。そしてネイマールは一層演技する――。

「演技も時々なら誰も批判しません。だが、今やドイツの新聞でも『彼にアカデミー賞を与えるべき。最優秀演技賞だ』と特集している。実際に当たってもいない場面で、痛がる10個のシーンをピックアップしていました。触ってもいない場面で痛がる場面ばかり注目されると、“何て酷い選手”というイメージが、ファンだけでなく選手の中でも増幅してしまう」

 メディアの特集するネイマールの演技の数々も、ファンのみならず、対戦相手の不快感をより一層助長するという。リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドに続くサッカー界のスーパースターとして人気を集める男は、“負のスパイラル”を止められるのだろうか。

「忘れないでください。彼は素晴らしい選手です。今大会のメキシコ戦もプレー自体は良かったと思う。それでも、大袈裟に倒れる場面で批判されてしまう。ネイマールの状況はもったいない。本当に残念です」

 リトバルスキー氏はこう語った。

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