過去には日本代表監督のオファーも固辞 名将ベンゲルが明かすクラブに“こだわる”理由
毎日の仕事により興味「そっちの方が刺激的なんだ」
日本代表は7月末で退任となる西野朗監督の後任人事が注目を集めている。元アメリカ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏とともに、アーセナルで22年間指揮を執った前監督のアーセン・ベンゲル氏の名前も一部報道で候補に挙がったが、フランス人指揮官はこれまで日本代表監督の就任オファーを再三固辞してきた過去がある。名将はフランスラジオ局「RTL」のインタビューで代表監督を避けてきた理由について語った。
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ロシア・ワールドカップはフランスの優勝で幕を閉じたが、ベンゲル氏はアーセナル在任時にフランス代表の監督就任オファーを受け取りながら、実現しなかった。
「私はフランス代表監督に就任する数々の機会があったんだ。ドメネクの前か後か忘れたけれど、おそらくどちらもだろう。私は常に監督業に関しては毎日の仕事により興味を抱いてきた。そっちの方が刺激的なんだ」
ベンゲル氏は年間稼働時間の短い代表監督よりも、日々コミットできるクラブの監督に、大きなやりがいを感じるという。1996年に名古屋グランパスの監督を退任後、アーセナルで22年間手腕を振るった名将の変わらぬ“流儀”である。
「自問自答してきた問題でもあるんだ。代表監督に自分がなるべきか。代表監督は年間10試合指揮を執るが、クラブでは60試合。自分は次の試合というものに取り憑かれているからね」
英紙「メトロ」でもこの発言を紹介し、68歳になっても変わらぬクラブの監督としての熱意について言及している。
「ベンゲルは監督業復帰の可能性が浮上している。日本代表監督就任の会談も持ったが、以前にフランス代表監督就任のチャンスを断っているのだ」
母国代表の指揮官も断るほどのクラブへの強いこだわりは、今後も簡単に揺らぐことはなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)