C・ロナウドが稀代のスコアラーに変貌した理由 恩師が明かした若き日の特訓とは?
マンUでアシスタントコーチを務めたレネ氏が、若き日のロナウドとの日々を回想
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドはユベントスに電撃移籍を果たし、イタリアにセンセーションを巻き起こしている。レアル・マドリードでの9年間で通算451得点を決めた男は、堅守を伝統とするセリエAでもゴールを量産できるのか注目が集まるなか、恩師が規格外の得点感覚とシュート技術を培ったトレーニング法を明かしている。
イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに登場したのは、オランダ人指導者のレネ・ミューレンスティーン氏だった。名将アレックス・ファーガソンの右腕としてマンチェスター・ユナイテッドでアシスタントコーチを務めた同氏は、ゴールマシンとして覚醒する以前のロナウドを指導した。
「完璧主義者だった。『最高の存在でありたい』と話していたので、私は『ならば戦略が必要だ。ゴールを一番多く決めなければならない』と答えたんだ。彼は常にパーフェクトな得点を決めたがった。エリア外からゴールの隅を狙ったが、なかなか決まらなかった」
昨季インド1部ケーララ・ブラスターズを率いたレネ氏は、ユナイテッド時代のロナウドについてこう語った。当時、得点力アップのために特別メニューを組んだという。
「全ては1対1がベースだ。エリアに応じて、3タイプの違う守備を彼につけた。例えば、2番目のゾーンにはGKのポジションを重視してシュート選択を決める。1番目のゾーンではボレーで決めることに重点を置く。他の状況を生み出すために、視野を広げる研究もした」
page1 page2