クロアチア代表ニコ・コバチ監督 「私はフレッジを批判できない。レフェリーを非難する」
USAトゥデー紙が「フレッジのダイブに怒るのではなく、ダイブを促進しているサッカー界を怒るべきだ」という見出しの特集で報じているのだ。
同紙によると、「私はフレッジをまったく批判できない。誰もが(シミュレーションを)やろうとしている。好きかきらいかにかかわらず、それがフットボールの一部なのだ。私は彼を非難しない。私はレフェリーを非難する」と試合後、コバチ監督はそう語ったという。
開幕戦では後半24分、ゴール前でパスを受けたフレッジがクロアチア代表DFデヤン•ロブレンを背負い、エリア内で倒れた。西村主審はこのプレーにPKを宣告。クロアチア側のクレームは通じず、このPKが決勝点となってブラジルが3-1で勝利を飾っていた。
コバチ監督は試合直後の記者会見で「あれがPKならサッカーをする必要はない。バスケットボールをしよう」と語るなど、主審に批判を繰り返していた。
42歳で今大会最年少となる指揮官は、現役時代クロアチア代表の主将を務めた。2001年から03年までドイツ名門バイエルン•ミュンヘンで活躍し、世界のトップレベルでも審判を欺く行為が日常茶飯事のように横行していることも理解している。初戦に敗れた指揮官はサッカー界のあしき習慣よりも、それに“惑わされた”レフェリーに怒りの矛先を向けているようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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