W杯決勝に乱入したロシアの“パンク・ロック集団” 15日間の禁固刑と英紙報道

決勝戦のピッチに侵入したロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団である「プッシー・ライオット」の4人に、裁判所が15日間の禁固刑を言い渡したと報じている【写真:Getty Images】
決勝戦のピッチに侵入したロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団である「プッシー・ライオット」の4人に、裁判所が15日間の禁固刑を言い渡したと報じている【写真:Getty Images】

フランス対クロアチア戦の後半に妨害行為

 ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝が現地時間15日に開催され、フランスがクロアチアに4-2で勝利を収め、20年ぶり2度目の優勝を果たした。一方、その試合途中に複数人の乱入者が現れたことが問題となったが、英紙「ガーディアン」は、ピッチに侵入したロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団である「プッシー・ライオット」の4人に、裁判所が15日間の禁固刑を言い渡したと報じている。

 問題のシーンが起きたのは、フランスが2-1とリードして迎えた後半7分過ぎだった。クロアチアがボールをキープし、主将のMFルカ・モドリッチから左サイドへパスを展開したあたりで4人がピッチ上に乱入した。試合は中断を余儀なくされ、スタジアムは騒然。その後、警備員により引きずり出される格好となった。

 問題を起こした「プッシー・ライオット」は、事前にSNSで犯行声明を出していたことも明らかとなっているが、これまでも反体制的な抗議活動を行い、今回も政治犯の解放などを訴える目的で行為に及んだとされている

 記事によると、乱入したメンバーには、スポーツイベント妨害の法律に違反したため、15日間の禁固刑が下されることになったという。また、この集団には3年間にわたるスポーツイベントへの入場禁止が言い渡されたという。

 1点ビハインドのクロアチアがフランス相手に攻勢を仕掛け始めていたタイミングだっただけに、DFデヤン・ロブレンは乱入者の胸ぐらをつかんでピッチに叩きつけ、怒りを爆発させていたが、W杯決勝の後味を悪くさせた妨害行為には速やかに処分が下された。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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