挑戦者魂を忘れずに… “逆襲の左SB”太田宏介が抱く野望「FC東京の歴史に残るシーズンへ」
「緊張感があるし、ピリピリした雰囲気の中で練習をやれるのは久々」
――太田選手は清水エスパルス時代(2009~10年)にも長谷川監督の下でプレーしています。改めて、「指揮官・長谷川健太」の印象を教えてください。
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「サッカー自体は、清水時代やガンバ大阪と対戦した時に感じたものとベースは同じです。でも、守備の約束事、前線の強力な選手を周囲が上手く活かすスタイルも形になりつつあると思います。何より、チームをまとめて目標に向けて戦わせる上手さはずば抜けていますね」
――長谷川監督はあまり多くを語らないイメージですが、実際のところは?
「無駄なことは言わないタイプです。ただ、ふとした一言が胸に刺さります。例えば、スタメンから外れた時には何気ない言葉をかけてもらうだけでも気持ち的に全然違う。そんな時にサポートを受けた選手が、試合に出た時に活躍するシーンが多い前半戦だったので、選手を腐らせず、競争心を煽る的確なアドバイスと、愛のあるイジリが上手いと感じました。
もちろん、喝を入れてみんなを奮い立たせてくれる厳しさもあります。チームにも緊張感が生まれているし、ピリピリした雰囲気の中で練習をやれるのは久々。そういった環境だからこそ競争が生まれて結果につながると思うので、すごく充実しています」
――太田選手自身、DF小川諒也選手との左SB争いにおいて前半戦終盤にレギュラーへ返り咲いた一人です。
「自分が出場していなくてもチームは(6勝1分1敗と)調子が良かったし、代わりに起用された選手が活躍すれば刺激にもなる。試合に出ていない時の姿勢を長谷川監督は見ていると思うので、しっかりやっている姿と『絶対にやってやるぞ』『使って間違いなかっただろ』くらいの強い気持ちで臨んでいました。
僕に限らず、例えば室屋(成)選手もスタメンから外れた後にパフォーマンスが上がっていった。長谷川監督の一度突き放してから引き上げる力と、選手たちの反骨心が上手く融合した前半戦だったので、これをシーズン終了まで維持してお互いを高め合っていきたいです」