失意のアルゼンチン代表、サンパオリ監督と契約解除 W杯16強敗退で批判噴出
“メッシ依存”の戦いぶりで機能不全、指揮官としての評価落とす
ロシア・ワールドカップ(W杯)はフランスの20年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。そのフランスに決勝トーナメント1回戦で引導を渡された形になったのはアルゼンチンだ。スコアは3-4ながら、内容的に完敗だった結果を受けてホルヘ・サンパオリ監督には多くの批判が集まっていたが、アルゼンチンサッカー協会(AFA)は現地時間15日、同監督の退任を正式に発表した。
同協会のサイトには「ホルヘ・サンパオリとの契約解除」とのタイトルで、「AFAとサンパオリはアルゼンチン代表チームでのサイクルを終えることを相互同意の下で決めた。またフィジカルトレーナーのホルヘ・デシオ、映像分析官のマティアス・マナとも契約解除した」と、“サンパオリ組”との決別が明記された。
これまでチリ代表やリーガ・エスパニョーラのセビージャで実績を残したサンパオリ監督だったが、今回のW杯では大きく株を下げてしまった。エースのFWリオネル・メッシに完全に依存した戦いぶりは機能不全を起こし、FWセルヒオ・アグエロら選手からの求心力低下も大きく報じられるまでになった。
同協会としてもW杯出場危機からチームを託した“切り札”だったが、本大会でベスト16に終わったことを踏まえればチームを好転させることができなかったと言っていい。
アルゼンチン代表はこの4年間で、ヘラルド・マルティーノ、エドガルド・バウサ、そしてサンパオリと同国出身の著名な監督を据えながら、ことごとく長期政権を築くには至らなかった。“ポスト・メッシ”の世代交代を視野に入れなければいけない現状のなかで、南米の雄は誰に再建を託すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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