MVPモドリッチ、W杯制覇逃すもプライド貫く 「ベストチームがいつも勝つわけではない」
決勝でフランスに2-4で敗戦 「W杯で優勝したかった」
ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝はフランスがクロアチアを4-2で破り、20年ぶり2回目の優勝で幕を閉じた。そのフランスと同等以上のインパクトを残したのは、クロアチア代表MFルカ・モドリッチだ。この日もフル出場し、ゴールデンボール(大会最優秀選手)に輝いた痩身の司令塔は、試合後に「ベストのチームがいつも勝つわけではない」と語ったと、スペイン紙「マルカ」が報じている。
準決勝イングランド戦まで3試合連続で延長120分を戦い、フランスよりも1日短い中3日という過酷な日程でも、モドリッチはモドリッチだった。対峙するマーカーのMFエンゴロ・カンテ相手にも優位に立ち、クロアチアの攻撃を促進した。
「僕らが達成したことについては誇りを感じているけど、決勝で負けることは受け入れがたいことだよ。でも、僕らは最後まであきらめず、1-4となった時でもあきらめなかった。誰も責めようがない」
試合の趨勢は後半途中に決まってしまったとはいえ、鉄壁のフランスを相手に2点を奪ったのは意地以外の何物でもない。その奮闘ぶりから大会MVP選出が発表されると、クロアチアサポーターだけでなく、会場のルジニキスタジアムの四方八方から万雷の拍手が起きた。
これについてモドリッチは、「もちろん表彰されるのは嬉しいよ。でもW杯で優勝したかったんだ。今はとてもほろ苦く、悲しいんだ」と話すとともに、キャプテンらしくこんな言葉を残している。
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