ブラジルのザガロ氏、ドイツのベッケンバウアー氏に続く偉業　選手時代の98年W杯優勝

　史上３人目の偉業となる選手と監督双方でのワールドカップ（Ｗ杯）優勝を成し遂げたフランス代表ディディエ・デシャン監督は、「とても美しく、素晴らしい」と喜びを語った。フランス紙「レキップ」が報じている。

　フランスはロシアＷ杯決勝でクロアチアを相手に4-2と勝利。1998年の自国開催以来20年ぶり2度目の優勝となったが、デシャン監督は当時のチームでキャプテンを務めていた。マリオ・ザガロ氏（ブラジル）とフランツ・ベッケンバウアー氏（ドイツ）に続く史上3人目となる偉業を成し遂げた指揮官は、興奮冷めやらない様子で語った。

「我々は偉大な試合をすることはできなかったが、精神的に大きな質を示すことができた。優勝に値したと思っているよ。長い旅路で、簡単ではないことの連続だったが、やり遂げた。4年に渡り、選手たちには世界一の称号がプレゼントされるね」

　デシャン監督はこう語った。2016年欧州選手権の決勝でポルトガルに敗れたことを「大きな傷を受けた」としたが、「今となっては良い経験だ」と振り返り、「大会を平常心で戦い抜くことができた」と勝因に言及。感極まったデシャン監督は「フランスを愛しているし、フランスを誇りに思う」と締めくくっていた。

　世界的な名将としての地位を確立したデシャン監督に率いられたチームには、19歳の「10番」FWキリアン・ムバッペなど若手選手も数多い。98年W杯と2000年の欧州選手権を制したような黄金時代が再びフランスに訪れるのだろうか。