「誰も敗者同士の戦いなんて…」 モウリーニョ監督、3位決定戦を「無意味」と指摘
W杯での3位決定戦の開催意義について言及 「誰も望んでいない」
現地時間14日にロシア・ワールドカップ(W杯)の3位決定戦が行われ、ベルギーがイングランドに2-0で勝利し、1986年大会の4位を上回り同国史上最高の3位に輝いた。ベルギーにとっては歴史的な1勝となったが、この3位決定戦の必要性について、マンチェスター・ユナイテッド監督で、今大会中はロシアのテレビ局「RT」で解説を務めているジョゼ・モウリーニョ氏が疑問を呈している。
同局のインタビューでモウリーニョ監督は、「3位と4位の順位は決めずに終わったほうが良い」と切り出すと、「私が思うに、これは全く意味のない試合だ。選手や監督、そしてファンも、準決勝で負けたら帰国して良いと思う。プロフェッショナルな観点から言えば、身体を休めて、次のシーズンに向けて準備ができる」とコメント。さらに、「そもそも誰も敗者同士でプレーなんてしたくない。だって、(準決勝で)負けた者同士が最後に戦うんだ。誰もそんなの望んでいない」と、自身の率直な見解を述べた。
さらに指揮官の立場として、「それでも戦わなければならないのなら…」と前置きをしたうえで、「監督はこの試合が大事だと言わなければならないし、選手たちのモチベーションを上げなければならない。銅メダルは、何もないよりはマシだと話すんだ。これは、このような状況において非常にノーマルなアプローチの仕方。ただ、3位決定戦で勝って優勝のチャンスを逃したことを忘れられるかと言えば、そんなことはありえない。絶対に忘れることなんてできない」と続けた。
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