冴え渡る“クルトワ節” 「日本相手に僕が起点に…」とベルギー救った判断力を自画自賛
全7試合にフル出場、ベルギー史上最高のW杯3位に貢献
ベルギー代表は現地時間14日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)3位決定戦でイングランドと対戦し、2-0で勝利して同国史上最高の3位となった。GKティボー・クルトワは試合後、今大会の自身のパフォーマンスについて自画自賛している。ベルギーメディア「sporza」が報じた。
クルトワは大会を通して好セーブを連発し、ベルギーの躍進に大きく貢献。イングランド戦でも安定したパフォーマンスでクリーンシートを達成した。試合後、ロシアW杯での戦いを振り返り、全7試合にフル出場した自身のプレーぶりに満足感を示している。
「この大会を通した自分のプレーぶりに満足している。ブラジルやフランス相手に力強くぶつかっていき、日本相手にはこの僕が決定的なカウンターアタックの起点となった。パナマ、イングランド戦では僕が重要な局面でボールをキャッチしたね。チュニジア戦ではほとんど出番がなかったけれど」
決勝トーナメント1回戦の日本戦(3-2)では、MF原口元気にタイミングを外されて先制点を許し、MF乾貴士に強烈な無回転ミドル弾を叩き込まれ2失点を献上。だが、2-2で迎えた後半アディショナルタイムにFW本田圭佑が蹴ったCKのボールをキャッチすると、すぐにMFケビン・デ・ブライネにボールを出して高速カウンターを発動させ、劇的な決勝ゴールを導いた。
一方で、自身が大会最優秀GKに選出されるかについて問われると、「ベストGKを受賞できるかは断言できないね。常にファイナリストから選ばれてきているから」と冷静に分析しつつ、「だけど、それは気にしないよ。僕は自分が示したレベルに満足しているから」と、最後まで“クルトワ節”を貫いていた。
0-1で敗れた準決勝フランス戦の後には「彼らは“アンチ・フットボール”だ」と痛烈に批判して物議を醸していたが、クルトワがロシアの地で世界最高峰の守護神に相応しいパフォーマンスを見せたことは確かだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)