“悪魔のカウンター”で大会を席巻 有終の美ベルギーが二つのW杯最多タイ記録を樹立
史上4チーム目の大会6勝+史上3チーム目の10人が得点をマーク
ロシア・ワールドカップ(W杯)で初の3位に輝き、高速カウンターで大会を席巻したベルギーは、W杯史上で最高タイの記録を二つ樹立したという。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
まず、ベルギーが最高タイの成績を残したのは勝利数だ。ベルギーはグループリーグを3戦全勝で突破し、決勝トーナメント1回戦と準々決勝で勝利。続く準決勝はフランスに敗れたが、3位決定戦でイングランドに勝利したことで通算6勝となった。
PK戦は引き分け扱いとなるため、この6勝はW杯最多タイになったという。これまで、1974年大会のポーランド、90年大会のイタリア、2010年大会のオランダが達成していた記録に並んだことになった。グループリーグの戦いから含め、しっかりと勝ち切る力を持っていたことがこの快挙につながっている。
そのベルギーの勝利を支えたのが、多彩な攻撃陣と言えるだろう。今大会で得点者として名を連ねたのは10人となったが、これもまた史上最多タイの成績だ。これまで、1982年大会のフランス、2006年大会のイタリアが達成していた記録に並んだ。
大会4ゴールのエースFWロメル・ルカクと、3ゴールのFWエデン・アザールという核を擁しながら、他にも8選手がゴールを決めた。これにプラスしてブラジル戦ではオウンゴールでの1点を得ている。まさに、“どこからでも点を取れる”チームであることが、躍進を大きく支えた。3位決定戦ではMFトーマス・ムニエが先制ゴールを挙げ、この記録に並んで大会を締めくくった。
大会前の時点でFIFAランキングも3位であり、優勝候補にも挙がっていたベルギー。世界一にこそ輝けなかったが、鮮烈なパフォーマンスはロシアW杯の象徴として大いに記憶に残るはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)